みずがめ座土星時代「持続可能な社会への指針」
(2020年9月号)
長期スパンで世の中を見る
トランジットの冥王星がみずがめ座に入室するのは2023年ですが
今年2020年3月22日に、トランジットの土星がみずがめ座入りました。
・・・といってもその後、5月11日から土星は逆行しはじめたため現在(2020年9月)はやぎ座にありますが、今年12月に、またみずがめ座に入室します。
さて、前回、みずがめ座に土星が位置していたのは1991年2月~1994年1月です。
この時期、国内外でどんな出来事があったかを見てみると、みずがめ座土星の質が見えてきます。
日本においては、バブル経済崩壊(1991年3月~1993年10月)と、時期的にリンクしています。
みずがめ座は、84年以上の長期スパンで世の中を見る星座です。
“長期的に見て”、それって続けていけるの?今の状態をずっと続けていって大丈夫なの?と問う、サスティナブルな星座です。
そして、みずがめ座に位置した土星は、
「このままこれを続けていったら、それ以上の持続はできなくなるのではないか」
という、無理やオーバーしている箇所あるいは無駄と思えたものに、メスを入れてきます。
日本でも、
LOHAS(ロハス)=(Lifestyles of Health and Sustainabilityの頭文字をとった略語で、健康や環境など、持続可能な社会生活を意識した生活スタイル)という概念を知る方が増えていますが
その場しのぎや対処療法的ではない、長期的・普遍的な視点で社会や世界に問題提起できるのが、みずがめ座です。
日本においては、スーパーのレジ袋が今年2020年7月より有料義務化されました。
大量消費の限界を見極めるのも、みずがめ座土星のように思えます。
又、形骸化した慣習やシステムは淘汰されたり見直されたりして、
「今の時代に合った」あるいは「今後の進化を加味した」ものになっていくのでしょう。
そういった意味で、今回の世界的ウイルス騒動は1つのきっかけだったのかもしれません。
なお、みずがめ座は極端な一極集中型を拡散させる(均等にする)質もあるので、都市一極集中型ではなくなること、地方移住、パラレルキャリア、副業などが、こと2023年以降の冥王星みずがめ座時代にはスタンダードになるでしょう。
そして、みずがめ座土星時代(2020年3月~のおよそ3年間)。
その変化の中でも流れに乗っていくのは持続可能なスタイルなのです。
心身や環境、地球環境に可能な限り負担のない持続可能なもの。
個人的には、南米ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ氏のスピーチが、本質的な解決の鍵を述べていらっしゃるようにも思いました。
さて、みずがめ座の対極にある星座=しし座の支配星は太陽です。
太陽は王権、ブランド、スター等を示します。
対するみずがめ座は、
誰も特別な人はいない=すべての人が特別という平等意識、
自分の内側に偉大なる教師がいること、
普遍的な在り方=本質をしっかり持った上で、いつでもどこでも同じであることに重きを置きます。
人生も世の中も、常に変化していくのが常です。
変化の波に翻弄されるのではなく、変化の波に心地よく乗っていく。
そのために、“永遠不変の自分軸”が大切なのです。