「土星は、“裏”木星~ いて座土星期の、開運の鍵4つ~」
(2014年12月号)
実力を磨く星
今月2014年12月24日、現在天を運行中(トランジット)の土星は、およそ2年ぶりに次星座への移動ということで、いて座に入室します。
木星が社会的な流行(ベストセラー、エンターテイメント、文化など)に影響を与えやすい天体だとしたら、
土星は、1人1人が自分の社会的立場や人生と向き合うような、(木星に比べて、重い)影響を与えやすい天体といえます。
もちろん、どちらも社会的にも政治的にも影響のある天体ですが、木星と比較して土星は、より深い影響、ともいえるかもしれません。
「石の上にも3年」
石は土星の管轄物ですが、土星が特定の星座を通過する2~3年というのは、その星座のあらわす事物やその星座の影響を(太陽星座などで)強く受けている人は、
自分の人生の、とある分野を安定させるチャンスがやってきています。
「とある分野」と書いたのは、1人1人違うからです。
(具体的には、生まれたときのホロスコープの12の部屋の、どこに土星があるかによります)
一般的に、木星は天空のサンタクロース、ラッキースターと云われ、木星が自分の太陽星座の上にきたときは、幸運期といわれています。
木星は公転周期およそ12年ですから、よく雑誌の星占いなどで「12年に1度の幸運期」という書かれ方がされているとき、たいがい木星が自分の太陽星座を通過していますし、たしかに、木星がやってきたときは、応援や引き立てが多くなるようです。
けれど、木星の幸運効果は、例外もありますが、(当社データでは)もっても最大6年。
それに対して、土星がやってきたときは、木星に比較し、派手な引き立てというのはあまりないものの、大事な時期です。
それは、長きに渡っての通用する実力を磨くときともいえるでしょう。
木星は引き立て、土星は実力。
そして、その時期に磨いた実力、あるいは、真剣に向き合って基盤を作ったことは、その人に7年~最大28年以上にわたる恩恵もしくは、晩年に「あのとき、やっておいて良かった」と思える宝になるのです。
土星はその昔、試練の星といわれていましたが、
正しくは、その人の足元の基盤を固めさせ、人生を安定させるギフトの星。
基盤あってこその発展、実力あってこその引き立て。
そう思うと、本当の幸運の星というのは、土星なのではないかと思うのです。
個人的には、土星を「“裏”木星」と考えています。
土星をあらわす色彩は、ブラウンやロイヤルブルー(紺色)。
ブラウンは大地の色ですから、安定感と落ち着き、
そしてロイヤルブルーは、時間軸的にずっと先を見据える力をあらわします。
さて、土星は今後、2017年暮れ頃まで、いて座を通過します。
生まれ持った土星のハウス(その人の人生の真の成熟と成功の鍵)を安定させるチャンスが、トランジット土星が太陽の上にきた時です。
そういった意味で、太陽星座がいての皆様は、今後およそ3年間、
約28年に1度の、チャンス時期到来です。
「太陽がいて座ではない私は関係ないの?」
いえ、そんなことはありません。
下記に、土星がいて座を通過
する時期に、(万人向け)恩恵や結果につながりやすい事柄を書かせて頂きます。
●まとめ:いて座土星期の、開運の鍵4つ
★学術・研究・文化教養・出版・教育・海外関連に取り組むのに適した時期(真摯に忍耐強く結果を達成できる恩恵が上記分野に出やすい)
★自分をレベルアップさせるための勉強、仕事に関する資格取得に良い時期(この時期、がんばって勉強したことは、2017年以降、社会的地位や職能に好影響)
★様々な人の考え・価値観・文化への理解力や見聞を広める(自分の引き出しが増え、成熟につながる)
★自分の人生の著者は自分=他人ではなく、自分なりの哲学を大事にする