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「貌(かお)」と「天職」
(2022年8月号)

無意識の蓄積

人は誰でも、長く生きていると、人の顔と、その人の考えや価値観、ライフスタイル、バックボーンに、ある程度の繋がりや共通したものを感じることがあると思います。

けれどそれは表立って話題にするほどの重要性があるわけでもなく、個々人がうすうす感じ取り、自分の経験則の1つとして心の奥に置いておくようなもの。

人相学ならいざ知らず、明確な法則性があるわけでもない、「何か」。

この「何か」というのは、なかなか言葉で表現しにくい類のものなのです。




たとえば、「あの人は政治家の顔をしている」「芸術家の顔」と言ったところで、みんながみんな同じあるいは似通った造形ではないのに、たしかに「〇〇の顔」と表現して、なんとなく腑に落ちたりするものがある。



なお、今回ここで取り上げる顔というのは、造形うんぬんの話ではなく、 顔をふくめたその人の姿のようなもの、顔からにじみ出るもの、お顔つきの話です。

そのため、「顔」ではなく「貌(かお)」と書かせて頂きます。



そしてこの、貌というのは、その人自身の「私は〇〇である」という無意識あるいは日頃の考えや想いの蓄積に他なりません。





三ヶ月程前に、地元でお顔の広い方とお食事中、投票をひかえた町の選挙の話題になりました。

その際に、その方が「(仲間内でも)〇〇さん(議員ではない方)は、議員の器だという話題になるんですよ」と仰ったとき、私も、〇〇さんを存じ上げているので、 腑に落ちるものがありました。

〇〇さんは今回立候補しているわけではないけれど、選挙に立つと一声挙げたら、一気に神輿を担がれて当選してしまうのでは、と思わせる「何か」があるなと。



人には、「個性」とか「能力」のほかに、持ってうまれた「器」があると思うのですが、その器が政治家の質だという話題になったのです。

なお、「器」が大きいから政治家という単純な話ではなく、 その「器」の種類が政治家のような感じ・・・。



ぴったりな言葉が出てこないねと、もちろん結論のない話題なので談笑しつつ、ふと私は、「政治家のような顔つき」=「政治家の貌」なのでは、と思いました。



これって、他の職業にも言えるなあと感じました。




25年位前、恵比寿にあったエンジェルショップでお仕事させて頂いていた時、近くに宝塚歌劇団の東京寮があって、タカラジェンヌの方々がよく訪れていらっしゃいましたが、存在そのものが「華」で、一目で宝塚の女優さんとわかる方々ばかりでした。

女優さん、俳優さんといったお顔の造形などでわかりやすいパターンだけではありません。



以前にお仕事で出会った税理士事務所の息子さんは、どこへ行っても「弁護士さんですか」と言われるそうなのですが、恰幅の良さと静かな話し方のほかに、眼鏡の奥の動じない眼差しだけでなく、お顔から出る雰囲気が弁護士さんのように感じる方でした。

実際は弁護士さんではないけれど、法律にもすごくお詳しく、 余談ですがお店も高級志向でした。



英国オーラソーマ(R)社の校長マイク・ブース氏は、昔アーティストとして活動されていたのにもかかわらず、「家の外に、“ヒーラー”という見えない看板があるかのように」マイク氏にヒーリングを求める人が多くやってきたそうです。

その後マイク氏は色彩療法でもあるオーラソーマ(R)の後継者になられ、現在に至ります。




その人の才能が前面に出て、 それが貌あるいは外見の雰囲気に反映されるまでに至っているということは、 考え方と才能が無意識レベルに落とし込まれているのかもしれません。

だから、本人の自覚がなくても周囲から引き立てられたり担ぎ上げられたりする。

もちろん今回は、良い例を取り上げています。

日本一の納税額を納めた個人実業家かの斉藤一人さんは、 「髪の艶は天の加護、顔の艶は世間の加護、靴の艶は先祖の加護」 というような名言を著作などで述べられています。




たしかに、顔は世間と向き合う場所、窓口です。



「世間」は、データで理論的に判断するのと同時に、目に映ったもの、 雰囲気を心象、印象として判断する事もあります。でも、その「感覚」は あながち間違いではなく、人間の経験則によるデータ判断なのです。

そういった意味で、 「〇〇の貌(かお)」と言われることは、人が、その人の貌に 刻み込まれた積年の「その人自身」を感じ取っている節もあるのでしょう。

手相も変わっていくものですが、「顔つき」「貌」も変わっていくものです。

人相学が一理あるのは、 その人の窓口そのものの貌が、その人の考え方の蓄積だからなのかもしれません。



貌には、徳分もあらわれる?

15年以上前に、整体の「森山治療院」森山和夫先生に、 結婚の縁についてとても興味深いお話を伺いました。

私が、結婚の縁とはもちろん相性なんですよね?とお聞きした際、

「それと、徳分(が釣り合っているかどうか)」と仰られました。

ちなみに、徳分が著しくかけ離れていると、 (高い方側の親が)「相手の顔を見ただけで反対する」と。

そのとき、貌には徳分もにじみ出るのか、と気づかせて頂きました。




そしてその後に私も月日を重ね少し経験を積み、 先生の仰っていた事はたいへん一理あるものなのかもしれない、と、 自分も精進をとの想いも含めて、思いました。

周りの、長く縁している皆様に会ってお顔を拝見すると ホッとしたり嬉しかったり、幸せな気持ちになったり。 そんなときやはり貌は、窓口なのだなあと感じます。

さて、「天職」とは、その人自身の才能や能力が無意識レベルにまで落とし込まれた状態だと思われるのですが、 ゆえに貌にはそれが映し出される傾向がある。

自分の好きなもの、惹かれること、愛する仕事や機会を、日々大事にするとき、 貌は良き磁石になるのかもしれませんね。

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