春分は農業において種まきの時期です。 どこからか沈丁花が香り、早いところでは桜も咲き始め、気温が上がっていき、オオイヌノフグリや元気な黄色の水仙が咲くと、 多くの人が「はじまり」の季節を感じるのではないでしょうか。 植物が芽吹く時期。自然界が新たに生まれ変わる季節ですが、 12星座の輪廻のトップバッター、おひつじ座もまた 人間の一生で喩えたら、オギャーとこの世に生まれ出た勢いをあらわします。 真っ白なキャンバス。360度の可能性。 長い冬の後にまた春がやってくると、 人は「また、はじめよう」と新たな希望が湧いてきます。 脳科学において、すべての脳に共通の感性傾向として、絶望の後には、希望が訪れる、というものがあるそうです。 自然界もまた、冬の後には春がやってくる。 おひつじ座のエネルギーは、常に「また、はじめよう」ですから、結果として沢山の新しいものに飛び込むことができますし、新規開拓を得意とします。 環境が変わることで、何度でも生まれ変わることができる。 春が希望の象徴なのは、自然界が新しく芽吹き、またここから新たな成長、旅が始まるからです。 新しく芽吹くとは、手探りであること。 おひつじ座は、常に未知のものに挑戦するエネルギーがありますが「前例がないなら、つくればいい」という潔さをもあらわします。 固定概念にとらわれず、常に前を向くエネルギー。 又、冬眠していた動物が目覚め、オタマジャクシの卵を見かけるのもこの時期。 おひつじ座は、目覚めのエネルギーです。 目覚めとは、「今!(おひつじ座の場合、思い立ったが吉日)」。 やるべきことや幸せを先延ばしにしないエネルギーなのです。 そして、周りにとらわれず、失敗をおそれない、とびこむ力。 それはきっと、巡りくる春に象徴されるように、心は何度でも生まれ変わることができる、 「また新しくはじめることができる」という希望の質が、おひつじ座そのものだからかもしれません。 おひつじ座シーズン(春分から翌月の穀雨前日まで)は、 過去を切り離して、「今ここの自分から」 新しい希望や望みを種まきしてみると、よいかもしれません。 種まきにふさわしい季節ですから・・・。 じっとしているのが勿体ないほど、自然界がうずうずと 動き始める時期、動きたくなる時期。 おひつじ座の、じっとしていられない、止まることを好まないエネルギーは 芽吹きのエネルギーなのだと、毎年この時期、気づかされます。 (以上です) |