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●毎週更新ブログ●お福分けヴィーナス(あげまん)●あげまん先輩のギフト→Vol.2「たった1つ・・・」











そのあげまん先輩である女性との出会いより先に、
私はその女性の御主人の方にお目にかかりました。

その御夫婦は一緒に海外の学問のスクールの会社を経営されていて、
ティーチャーとしてお二人で御活躍されていらっしゃるのですが、
私が受けた1番最初のコースのティーチャーは、御主人だったのです。

御主人ティーチャーは面白い経歴をお持ちで、外資系大手企業に
勤務されたのち、御自身で会社を経営され大成功されていましたが、
その後奥様と一緒にスクールを設立され、現在、日本のメンタルな分野
に多大な貢献をされていらっしゃる、大変素敵な男性です。

そのせいかスクールの授業では、ビジネス的なメソッドを多々お教え頂き、
私の教科書は授業内容外のビジネス的な書き込みメモで一杯でした。
(今もその書込みをメモ帳に清書したティーチャー語録帳は、
仕事においても私の必須アイテムです。)


さて、そのコースの途中で、私は素敵な女性に出会いました。
そう、御主人ティーチャーの奥様です。

その奥様にも数ヶ月後御指導頂くことになるのですが、
私はその第一印象で感激してしまったのです。

松嶋菜々子の将来はこんな感じかな?と思うような笑顔の美しい方
なのですが、教師としての純粋さや透明感あふれる心の綺麗さのような
ものを感じたのです。すっかり衝撃を受けた私は、午後の授業が始まるや
いなや御主人ティーチャーにその感激を思わず伝えていました。

するとティーチャーは今度は奥様との出会いや、魅力を語って下さいました。
その中で、こんな事をお話し下さいました。今では日本屈指の外資系
最大手の会社ですが、御主人ティーチャーがお勤めされていた頃は
今程ではなかったそうなのです。

「奥さんは、勇気があったと思う。当時は今程大きくない会社だったし、
それにその後自分が会社を興して成功する未来があるなんて、
当時はわからなかったのに、結婚したんだから。だから僕は奥さんには
頭が上がらない。」と一見おノロケのような、けれど実はすごく大切なことを
伝えてくださっている気がして、私は心打たれていました。

けれど、あれほど素敵な奥様だから、御主人も大成功されたのだろうなあ、
とあげまん先輩に出会った感激と同時に、奥様も、こんなに素敵な御主人
だから “決め手”が一杯あったのだろうなと思いました。
その“決め手”をお聞きしたのは、数ヶ月後です。


ちょうどその数ヶ月後の2002年、私は当時の恋人のことで、
ブツブツ言っている時期でした。
今思えば笑ってしまうのですが、若気の至りというか何と言うか、
「ああしてくれない、こうしてくれない」と、自分の事を棚にあげての、
注文の多い料理店状態だったのです。

その時、そんな私の気持ちを聞いて下さった奥様は「美智子ちゃんが、
人生やパートナーシップにおいて“これだけはゆずれない”という大切なもの
を、たった1つでも、相手がおさえていればいいのよ。」
と、暖かい口調で伝えて下さったのでした。

私はとっても驚いて「え!“1つ”でいいんですか!?」と雷に打たれた衝撃で
いっぱいでした。その時の私は、決めてとなるものが最低でも3つ、最高で20個位
ほしいという今思えば笑ってしまうような、相手に注文ばかりしている感じだったのです

すると奥様ティーチャーは「基準とか条件っていうのは、変わるものなの。
でも、自分が人生で “これだけはゆずれない”という大切なものは、変わらないよね。
その大切なものを相手が持っていれば、その相手はベストなのよ」
とお聞きした時、私の心に直球で響いたのです。感激して、電気に打たれた
クラゲの樣にフラフラしながらの帰り道、私は私に

「人生やパートナーシップにおいて、ぜったいに自分のゆずれないものや
大切なものって、何だろう? そしてそれを相手はおさえているか?」と
ずっと自問自答し、答えを見つけました。

そして、奥様は、 御主人ティーチャーにたった1つのゆずれないものを
見い出したから、20年以上も仲睦まじいのだろうなと思いました。
・・・そしてその月日の中で、こんな事があったそうです。
御主人が会社を大成功させながらも「これでいいのか?」「成功しても満足しない
のはなぜだ?」と、人生の帰路にたった時
奥様は御主人のその心の内を理解し、「もう、いいから」と、御主人の心の底を
見通すかの樣に、ただ一言答えられたそうです。

その後「あなたは、何の為に会社を始めたの?」「たとえ貧しくなったとしても
“自分自身”がなくなるわけじゃないからいいじゃない。」

それは、奥様の、愛する人を自由にする愛だったのでしょうか。
きっと奥様は、御主人の心の底にある気持ち『本当の自分を生きたい気持ち』
を知っていたのかもしれません。
きっとそれを安定より何より、優先してあげたかったのでしょうか。


その後大成功している会社を手放し、今は教育の分野で御夫婦そろって活躍し、
成功されている御主人ですが
「(奥さんは)僕の魂を救ってくれた。だから一生彼女には足を向けて寝れないよね」
と話して下さいました。御主人ティーチャーは、奥様に重たいものを持たせない
ようにとするほど、奥様を大切にしていらっしゃるのですが、それ以上に奥様も、
御主人のハートを、御主人が御主人らしい人生を送る事ができるように、
大切にされている・・・。私は、真実のあげまんを教えてもらった気持ちでした。

(以上です)









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