『金星 ~ヴィーナスの誕生~』
(2005年9月号)
あなたの中にある魅力
金星=ヴィーナスは、 ローマ神話に登場する愛と美の女神。
日本の相撲界では、美人と結婚することを「金星を射止める」 というそうです。このことからも、金星は美を象徴する星であることが
想像できるかもしれません。
そして美を感じるのは、あなたの美的感受性です。
いくら目の前に美しいものがあっても、もしあなたの感受性や心が閉じていたり枯れていたら、それに気付かないかもしれません。
占星学において金星は、あなたの中の美を受け取る器(美的感受性)をあらわします。
あなたの中の美を受け取る器が大きく開けばひらくほど、あなたの美しさは益々アップするでしょう。
なぜなら、あなたが「きれい」「美しい」と感じたとき、あなたが感じた美は、あなたにも伝染するからです。
というよりも実は、あなたが「きれい」「美しい」と感じる魅力や美は、実はあなたの心の中に存在していたのです。
あなたが「美しい」「きれい」と感じるものに出会ったときは、あなたの中の美しさ(金星)がより表面化するチャンスです。
あなたの中の美を受け取る器が活性化するほどに、あなたの美しさはもちろん、あなたの人生の調和度もアップするでしょう。
では、どうしたら美的感受性がアップするのか?それは、心を開くこと=愛、なのかもしれません。
人はだれかや何かを愛すると、ときめいたり、涙もろくなったりします。幸せホルモンも大いに分泌され、それがその人の美しさや柔和さに作用するようです。
金星が、愛と美の両方を意味するのも偶然ではないのでしょう。
なお、占星学において、金星はあなたの中にある魅力を教えてくれる星です。
あなたが女性であれば、 あなたのホロスコープで金星がどういった配置を持っているかは、あなたがどういった女性的魅力や美しさを備えているかを表します。
ちなみに、男性のホロスコープに位置する金星は、その男性がどんな女性を好むかを表わしています。
老若男女問わず、だれの魂の地図(ホロスコープ)にも金星はあります。これは、
全ての人に、その人だけにしか持ち得ない美しい魅力があるという事を星が教えてくれているように思えます。
今迄の時代以上に、その人の人間的な魅力が重きをおかれる21世紀。
ハートを開いて、自分の中の金星(魅力)を誕生させる事ができたらすてきですね。