「星座の気持ち」

時の試練に打ち勝つ星座
毎年冬至は、太陽がやぎ座に入室する日です。
やぎ座の支配星は土星であり、社会や国家、歴史をあらわします。
国内において最近(※2011年)神社ブームで神社が若い人たちからも脚光を浴びたのは、破壊(変容)と再生、復興を意味する冥王星がやぎ座に入室した、2008年前後からだったように、個人的には思います。
今後2023年頃まで、冥王星はやぎ座を通過します。
やぎ座に冥王星があるということは、国内において日本古来のものが見直されたり、私たちの中にある大和撫子や侍精神が再び蘇るような時代の潮流があるのかもしれません。
又、「自国のものの良さ」が改めて見直されるのかもしれません。
やぎ座の1つ前の星座はいて座です。
いて座でピョーンと遠く(例:海外)に羽ばたいた反動で、やぎ座は実利的な社会に戻ってきて、足元を固めます。
あくまで1つのイメージとしては、壮大な夢を追って海外留学していた人(いて座)が、国に帰ってきて今目の前にある現実を把握しサラリーマンに就職した、というイメージです。
勿論これは壮大な夢を諦めたという意味ではありません。
いて座で高く飛んだ分(見識を広げ学識や教養を高めた分)、それに相応しい落ち着き場所を見つけます。そして、社会の1つの歯車として社会に貢献します。
以前、「かに座の気持ち」http://www.angeliclovers.com/canser.html
でも書きましたが、かに座が母性とすればやぎ座は父性に喩えられることもあります。
★「パブリック」「合理化」「論理的」「男性脳型社会」は、やぎ座の心理です。
上記「かに座の気持ち」でも紹介した脳科学者黒川伊保子さんは「天才柳沢教授の生活(マンガで学ぶ男性脳)」セレクト16(講談社+アルファ文庫)の解説の中で
「~男は頼られて、がんばれる~ 男性脳の構造を分析していて、私は胸がしんとしてしまったことがある。男たちの脳は、“自分がいい想いをしたい”という快感欲求が女性に比べて低いのである。」と述べてらっしゃいました。
家族のために、会社のために、社会のために、国のために。
自分の気持ち以上に、より大きな単位を意識しやすいのが男性脳であるという説を読んだときに少なからず納得しました。
社会に認められて、頼られて、がんばれる。外界の存在が必要。やぎ座のエネルギーに相通じるものがあります。
ご結婚して家庭に入られている場合もやぎ座のエネルギーは社会を意識しています。
以前、やぎ座に月がある友人が「子供を健やかに育てることが、私の社会貢献」と言っていたとき、やぎ座の気持ちは常に社会性を意識したものなのだろうなと思いました。
対するかに座のエネルギーは社会以上に、自らの“感じる気持ち”“身内”に重きを置くエネルギー。
古きよき時代の、男性が外で一生懸命働き、女性が家の中にいて家を守る・・・オーソドックスな、やぎ座とかに座のイメージです。
しかし大戦後、その構図は崩れました。一説では、女性からも税金を取るため、という説もあるようです。(個人的には、女性の社会進出は素晴らしいものと思っていますが)
けれど冥王星がやぎ座に入ることで、そういった古きよき時代のもの、伝統が復活していくのかもしれません。
男性が男性らしく。女性が女性らしく。大和撫子の復活です。
ただし、戦前とまったく同じものではないことは明らかです。
おそらく、やぎ座とかに座の統合された形での伝統復興です。
社会の中でドライに偏ることなく、心の中に潤いも持つ。
主観に偏らず、自分の心や情感を社会に適切に表現できる。
男性は男性らしく、けれど育児にも関心を示したり(イクメン)。
女性は女性らしく、けれど社会的な視点も持っている・・・などでしょうか。
男性性と女性性が統合されたような本当のサムライ精神、新しい時代の大和撫子が増えていくのではないかと思います。
冥王星がやぎ座にある時期(2023年頃まで)は特に、生まれた国の長所にさらに注目してみてください。
それがきっと、日本復興に加担する力強い潜在エネルギーとなることでしょう。