「永遠の0と星の巡り」
(2014年2月号)
先人の想いを、受け取る
先日、友人の哲さんが役者として出演される舞台『爺さんの空』を拝見しました。
◆劇団アルファー本公演 vol.17『爺さんの空』。主人公の「爺さん」が特攻隊時代の回想を孫に語る物語です。
もうすぐ戦後70年。
戦争体験者が少なくなっていく近年。
個人的には、(戦争体験者である)天国の祖父母から、自分たちの
体験を知るように今この時期にこの作品に出会えたのかもしれないと想いました。
今月初め映画『終戦のエンペラー』を観て、
今回の『爺さんの空』に続き、今は『永遠の0』を読んでいます。
『永遠の0』は今年の年末に
映画化されることでも知られる有名なミリオンセラーです。
==================
◆ストーリー 『永遠の0』(百田尚樹氏著)
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」
そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。
終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。
天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくる。
記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。
著者からのコメント この小説のテーマは「約束」です。
言葉も愛も、現代(いま)よりずっと重たかった時代の物語です。
==================
『永遠の0』は、今まで、勇気がなくて読むことができなかった。
けれど、『爺さんの空』で、若くして特攻隊に出向くことになった少年が
「(生まれ変わったら)家族を持ちたい」「(日本は戦争に負けるかもしれない)
けれど未来の平和のために(特攻に行く)」という言葉を言ったシーン、
又、特攻の前に終戦になり生還された主人公の「爺さん」がかつて特攻で先立った
仲間たちに「日本は平和になったよ」と語るシーンに深く衝撃を受け、
「子孫である私達が、先人が命を挺して守ってくれた私たちの未来=先人の愛に
気づくことで、戦争体験をされた方々の意識も昇華される、浮かばれるのだろうな」と感じ、先人の愛をしっかり受け取りたいと思い読み始めました。
さて、人類の過去現在未来のすべての意識が記録されているという膨大な記録データ
=アカシックレコードがあるという考えがあります。
そしてそれは、
(占星学の見方からすれば)星の巡りで明らかになる(星の配置が引き金となる)。
今(2011年3月~2017年位まで)、生まれてくる赤ちゃんは
概ねですが、天王星と冥王星90度の配置で生まれてきます。
「今、生まれてくる人たち(2011年~2017年)のギフト 星で見る世代のギフト」
そして、1931年~1935年前後にお生まれになられた方々も
この配置(天王星と冥王星90度)を概ね持っています。
戦後に10代を過ごし、復興や高度経済成長を支えた世代です。
この星の配置を持つということは
大きく変わる激動の時代に対して生まれながらに免疫がある。
V字改革、逆転ホームランなど、潜在的にめざましい復活パワーが強い。
ただ、1931年~1935年前後と、2011年3月~2017年位で、同じ角度でも
決定的に違うのは、2011年3月~2017年位はおひつじ座とやぎ座の90度なので、
国家や既得権益、既存の慣習に新規の風を送りこみ、根本から変容させるパワー
があるかもしれません。
話がそれましたが、
もうすぐ戦後70年をむかえ、戦争体験者の方々が少なくなってきています。
けれど、前述した一部の星(天王星と冥王星)の角度は同じである時期です。
星の角度が同じになったとき、それは過去同じ星の配置だった時代からの、メッセージを受け取りやすいともいえるかもしれません。
そういった意味では『永遠の0』が2013年に映画化というのもタイミングがすごいなと感じました。
『永遠の0』を通じての先人からのメッセージ。
一言ではとてもあらわせませんが、個人的には、いつの時代も変わらない大事なもの
「家族や仲間、故郷への深い愛」を強く深く感じました。
先人が大事につないでくれた平和と先人の皆様に、
より一層感謝しようと思った、2013年のお彼岸でした。